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2015/07/01 12:55 | 印刷

○孫太郎虫(まごたろうむし)

 日本の各地に分布するヘビトンボ科のヘビトンボ(Protohermes grandis)の幼虫を用いる。ヘビトンボは体長4cm、翅の長さは8~9cmで、翅は半透明で体は黄褐色のトンボに似ているが、眼が小さく顔がヘビに似ているのその名がある。

 7~8月頃に出現し、灯火に飛来することもある。この幼虫をマゴタロウムシといい、体長は6cmにも達するものもある。きれいな渓流の中に生息し、トンボやカゲロウなどの水中にいる幼虫を捕食する。

 宮城県白石市の旧斎川村名産の孫太郎虫が有名で、江戸時代には「小児の疳薬」として流行し、江戸市中に孫太郎虫売りの売り声が聞かれた。孫太郎虫は日本の代表的な民間薬で、その名の由来には永保年間(1081~1084)の斉川での話として、体の弱かった孫太郎という子がこの虫を食べて健康となり、成人して宿願の仇討ちに成功したという言い伝えがある。今日でも乾燥させた幼虫を5匹ずつ竹串にさしたものが、桐の箱に入れて売られている。

 成分としてはアミノ酸や脂肪が豊富で、パントテン酸も多い。小児の疳症には1日1串を砂糖醤油につけて焼いて食べる。疳症以外にも、老人の強精薬として用いられた。

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