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2015/06/15 16:20 | 印刷

○朴樕(ぼくそく)

 日本各地の山林に自生するブナ科の落葉高木クヌギ(Quercus acutissima)などの樹皮を用いる。クヌギの名は「国木」に由来するが、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。ただし、中国の生薬名はクヌギの樹皮を橡木皮、果実を橡実という。一方、中国名で朴樕というのは同属植物のカシワ(Q.dentata)の植物名のひとつであり中国ではカシワの樹皮の生薬名を槲皮という。

 日本で朴樕と用いられているクヌギおよび同属植物の樹皮には多量のタンニンやフラボノイドのクエルチトリンが含まれ、収斂・抗菌作用などが知られている。なお、ブナの材を乾留して得られるタールの中手にはクレオソートが含まれ、止瀉薬や殺菌薬の原料となっている。またクヌギのタンニンは染料や皮なめし財として用いられるほか、材木は椎茸の榾木や木炭にも利用される。

 クヌギの樹皮は主に日本漢方に用いられ、中国ではあまり利用しない。漢方では瘀血を除き、解毒する効能があり、悪瘡、痔患、下痢、下血に用いる。

 香川修庵は打ち身による腫れや痛みに川骨・川芎などと配合して用いた(治打撲一方)。花岡青洲は癰疽など化膿症の初期の治療に柴胡・独活・桔梗などと配合して用いた(十味敗毒湯)。

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