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2015/06/04 10:07 | 印刷

○防風(ぼうふう)

 朝鮮、中国北部から東北部、モンゴルにかけて分布するセリ科の多年草ボウフウ(Saposhnikovia divaricata)の根を用いる。ボウフウは日本には自生しておらず、日本で防風といえば浜辺に自生するハマボウフウ(Glehnia littoralis)のことをいう。

 本来のボウフウは江戸時代に中国から生苗が伝えられ、今日に至るまで奈良県大宇陀の森野旧薬園で栽培されている。これは森野藤助にちなんでトウケイボウフウ(藤助防風)の名でも知られ、また宇多防風、種防風とも呼ばれている。かつて日本ではハマボウフウの根が防風の代用として広く用いられていたが、現在、市場に出ている防風はすべて中国からの輸入品である。

 ボウフウの成分としてクマリン類のフラキシジンやデルトイン、クロモン類のハマドール、メチルビサミノールが含まれ、エタノールエキスには抗炎症・鎮痛、中枢抑制作用などが認められている。防風とは「風邪を防ぐ」という意味である。

 官報では解表・去風湿・止痛・止瀉の効能があり、感冒、頭痛、関節痛、筋肉痛、下痢などに用いる。一般に止瀉には炒って用いる。中国医学では風寒、風熱、風湿の治療に幅広く用いられているが、発汗作用はあまり強くなく、「風薬中の潤剤」ともいわれている。

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