附子 | Home | 仏手柑
2014/11/19 9:20 | 印刷

○藤瘤(ふじこぶ)

 本州、四国、九州の山地に自生する日本特産のマメ科のつる性落葉低木フジ(Wisteria floribunda)の樹皮にできる瘤を用いる。中国の「藤」はシナフジ(W.sinensis)のことであり、別の植物である。

 日本の民間療法ではフジの老木に生じる瘤を胃癌の治療に用いる。藤瘤からメタノール抽出した成分のイソフラボノイドに発癌抑制作用があるという報告がある。古くから横須賀市の薬局では「船越の胃腸薬」と称して、藤瘤・詞子・薏苡仁からなる煎じ薬を用いていた。

 昭和30年ごろ、千葉大学医学部の外科で手術不能の患者がこの煎じ薬で延命効果があったとして評価され、これを顆粒状にしたものが「WTTC」という商品名で発売された。WTTCという名称は、構成生薬の藤瘤(Wisteria floribunda)・詞子(Terminalia chebula)・菱実(Tranpa japonica)・薏苡仁(Coix lacryma-jobi)の植物学名の頭文字をつないだものである。

 現在、藤瘤はおもに四国の香川・愛媛県などで採取されているが、産出量はあまり多くない。なおフジの樹皮には有毒なウィスタリン、種子にはシチシンなどが含まれている。

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