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2014/11/05 9:37 | 印刷

伏竜肝(ぶくりゅうかん)

 中国華北地方の黄土で作ったカマドを長期間使用した後、カマドの底中央にある焼けた土塊を用いる。焦げて黒くなった部分は除く。日本では素焼きの土器を焼いたものや長年使った七輪を砕いたもので代用している。金匱要略にある黄土湯の黄土は伏竜肝のことであるが、もとの土も黄土の名で小薬に用いることもある。

 成分はおもにケイ酸、酸化アルミニウム、酸化鉄からなり、そのほかに酸化マグネシウム、酸化ナトリウムなどを含む。漢方では止吐・止血の効能があり、王と、妊娠悪阻、腹痛、下痢、吐血、下血、血尿、性器出血などに用いる。

 下血や吐血、不正性器出血などの出血に地黄・阿膠などと配合する(黄土湯)。妊娠悪阻には小半夏湯に茯苓・陳皮と加味する(虎翼飲)。不正性器出血や帯下などに艾葉・赤石脂などと配合する(伏竜肝湯)。

 一般に寒証の出血、嘔吐、下痢に用い、熱証には用いない。また修治法のひとつに伏竜肝の細粉を鍋の中に生姜などの生薬と一緒に炒る土炒法というのがある。

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