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2014/08/25 10:32 | 印刷

○白豆蔲(びゃくずく)

 インド南西部を原産とする熱帯地方で栽培されているショウガ科の多年草カルダモン(Amommum cardamomum)の果実を用いる。カルダモンの薬材にはいくつかの種類があり、その基原についてもいくつかの説がある。

 一般に市場で白豆蔲と呼ばれているものは、直径1.5cmくらいの円球形のもので、円形カルダモンとも呼ばれている。そのほかインド東部、東南アジア、中国で栽培されているAmommum類の果実も白豆蔲の名で用いられている。一方、直径0.5~1cm、長さ1~2cmの長卵型をしたカルダモンは小豆蔲とも呼ばれ、ショウガ科のElettaria cardamomumを基原としている。これも市場では白豆蔲として流通している。

 カルダモンは古来インドで薬用とされていたものが、香辛料としてヨーロッパに伝えられ、アラブでは古くから最もポピュラーなスパイスとして知られている。香辛料のカルダモンとしては小豆蔲の方が利用され、カレー粉やウスターソース、肉製品に用いられる。またカルダモンの香りは、コーヒーにもあい、カルダモンコーヒー、デミタスコーヒーなどに利用されている。

 市場では香気を保つために果皮をつけたままで扱われているが、用いるときには果皮を取り去る。また果皮は白豆蔲殻として用いる。種子には樟脳に似た芳香があり、味は辛くややほろ苦い。インドでは食後に口中を爽やかにするために種子を噛むことがある。

 白豆蔲にはボルネオール、カンファー、シネオール、リモネン、小豆蔲にはシネオール、テルピニルアセテート、テルピネオールなどの精油成分が含まれている。これらの精油には芳香性の健胃作用がある。

 漢方では芳香化湿・健胃・理気の効能があり、消化不良や食欲不振、悪心などに用いる。消化不良や腹満感には蒼朮、縮砂、陳皮などと配合する(香砂養胃湯)。インドやサウジアラビアなどでは媚薬としても知られている。

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