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2012/05/25 7:19 | 印刷

○瓜蒂(かてい)

 西アフリカ熱帯地域を原産とするウリ科のつる性植物マクワウリ(Cucumis melo)の未熟果実のヘタを乾燥して用いる。マクワウリはアフリカ原産のメロン類が東アジアで分化したもので、インドを経て、紀元前に中国に伝わり、日本にも弥生時代に既に朝鮮から渡来したといわれている。古名をカラウリと呼んだが、岐阜県の真桑村のウリが有名だったため、マクワウリの名がある。

 マクワウリの成熟した果実には甘味と香味があり、生食に適するが、未熟化は苦味が強い。奄美は主にブドウ糖、芳香はセバシン酸エチルによる。未熟果の蒂には苦味質のメロトキシン、エラテリン、ククルビタシンB・Dなどが含まれ、メロトキシンには胃を刺激して反射的に嘔吐中枢を興奮させて嘔吐を引き起こし、同時に蠕動を興奮させて下痢を起こす作用がある。

 漢方でも催吐薬として用い、癲癇や脳卒中、喘息などで痰が詰まって呼吸困難なとき、食べすぎで胸がつかえる時、毒物を誤って食べたときなどに用いる。食べたものが下に降りずにみぞおちに痞えて苦しいときには赤小豆と混ぜて粉にし、豆鼓を煮た汁で服用する(瓜蒂散)。また単独を煎じて吐剤として用いる(一物瓜蒂湯)。粉末にしたものを鼻に入れると湿熱を除くといわれ、黄疸や頭痛、鼻閉、浮腫などに用いる方法もある。

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