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    <title>蓮の花道雑記</title>
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    <description>蓮の花の道で出合ったあんな話こんな話</description>
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    <title>続－室戸岬から</title>
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          　二十三番薬王寺から室戸岬の突端までの道も長い道であった。群青色の海原を左手に望みながら三日がかりで約百キロを歩いた。ただ歩いた。　『暑い、足が痛い、腹が減った。』とかは感じてはいたのだろうが、歩いたこと以外の記憶は無い。跳躍も無く、飛躍も無い。頓挫も無ければ、落胆も無い。ただ歩くこと、それも一歩一歩あるくことに等身大の充足を感じた。金剛頂寺から神峯寺への道も長い海沿いの道である。　安芸を過ぎた辺りから国道と別れ堤防の上に作られた人と自転車の専用道に上がる。 初秋の朝まだ早いキリッとした風に土佐の大...
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    <title>室戸岬から</title>
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          　二十四番最御崎寺から三十二番禅師峰寺まで歩こうと思う。約二百キロの行程を五日もあれば行けるのだが、今回は件の『広尾の賢人』が同行されるので、お大師さまと合わせると同行三人の遍路行となり五日ではいささか心もとない。　賢人は糖尿を少し患っていらっしゃっていて、「四国を二か月かけて歩いて治らない病気なんて無いんですよ。」との誘いに軽く乗ってこられたのだった。　初日は前回打ち終わった最御崎寺の太子堂を参ることから始めた。長い山道を下り海岸線の道をどこまでも南下する。二十五番津照寺を打ち、その日の宿に決めた...
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    <title>閑話休題</title>
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            この一ヶ月の間に内藤氏と二度、旅に出た。旅の事など少し語り論の締めくくりにしようと思う。 一度は七月の下旬の京都花園の法金剛院。二度目は八月のお盆の頃の盛夏の上海であった。  「法金剛院に蓮を撮りに行くんですが、行きませんか」との突然のお誘いに  「行きましょう」と即座に応えた。  法金剛院の蓮の話は氏から何度か聞いていた。ブルーロータスの中でも最も傑作だと思っている一枚も法金剛院で撮ったものだと伺っていた。  勝手にその作品に『観自在』と名ずけていた。「突然、雨が降ってきたんでお堂の軒下で雨宿...
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    <title>『寛庵にて』</title>
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          「広尾の賢人」の忠告に従って論を断念して約一ヶ月がたった。たった一ヶ月なのにいろいろあった。いつものように「軽く軽く些事がみな予定外であった」わけだ。今、魚野川の源流、越後の山並みを見渡す寛庵で一人夏休みを取っている。否，正確にいうと一人ではなくハナと二人である。窓からは谷川連山の山肌が至近に望まれる。夏枯れの魚野川のせせらぎの音には既に初秋の気配が濃い。「もう東京へなど帰らずハナとここで暮らすのもいいか」と今朝、ハナと朝露の残る野山を歩きながら話し合った。ハナはそれでもいいと言ってくれたが、そんな...
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    <title>観自在</title>
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          　二回目の私論をアップした翌日、出社してメールを開くと『広尾の賢人』からメールが届いていた。　「論は大より小が宜しく存じ折り候。この点、如何。街の豆腐屋は朝より豆腐を作り、売り歩く事こそ豆腐屋の有り様にして夢夢、一級の料理人と勘違いせぬことが肝要と思い致し候。ご賢察の程。」　要するに賢人の忠告である。大論であろうと私論であろうと論を成すなどお前さんの柄じゃない。いわんやこの道一筋五十年の作家を説くなどお前さんの及ぶとこでもない。手遊びのブログ書きにはそれなりの分別が必要だ。まー、ざっとこんな意味であ...
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    <title>内藤忠行私論(続)</title>
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          『出会い－２』　JALの機内誌でブルーロータスに出会ってから一週間ほどたっていた。梅雨は未だあけていない。「一の橋の方から麻布十番に入ってしばらく進むと麻布十番温泉があるから、その角をしだりに入って・・・」背広の足元は雨のはねで、ワイシャツの背中は汗でいずれもぐっしょりになりながら右手に傘を、左手には地図を持ち十分程麻布十番界隈を歩き回っただろうか、氏のアトリエは古いビルの階段を上がった端にあった。　額縁やら撮影機材やらが雑然と置かれた狭い通路の奥に進むと小部屋があり、やはり本や写真集やダンボールが...
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    <title>内藤忠行私論　</title>
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          『出会い－１』　一年ほど前のちょうど今時分。記憶をたどってもどうも起点が定かに思い出せないのだが神宮前二丁目のこの場所にギャラリーをオープンする事に決めた。何をどう仕入れ、誰に、どう売るかといったマーケティングのプロを自称している当人が本来プランニングすべき事さえ全くしないで出店契約だけ、さっさとやってしまったのだ。　その半月前、上海・莫干山にギャラリースペースをこれも、ほんの気まぐれと偶然で借りたことも勿論理由の一つではあった。ただ上海ギャラリーの方は莫干山に集まる現代の画家の中から気に入った作品...
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    <title>六月某日－狢と狸の違い　最終回</title>
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          狢と狸の違いの続編をかかねばと気に掛けながら半月以上たってしまった。相変わらずの東奔西走であり、意志とは関係なく『軽く軽く些事がみな予定外』であった。最初から結論なんてわかりきった事で狢も狸も同じ穴の仲間なのだと書こうと思っていたわけだが事実はブログよりも奇なりで、この半月の間に新手が登場してきた。ホリエモンと入れ替わりに村上何がし氏が塀の向こうに行ってしまったのだ。狐の登場である。そして三日ほど前またまた新手が登場した。狐の後見人、福井日銀総裁である。狐の後見人を動物に喩えると何になるのかと考えた...
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    <title>六月某日－狢と狸の違い　その2 </title>
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          よっちゃんもオッサンも実によく食い、飲み、しゃべり、笑った。はなから付いて行くつもりなど無いのだが、どうも話しに入っていけない。増収増益はあたりまで、ROEをどう高めるか、日本版SOX法を先取りして社内のリスク管理体制とコンプライアンス体制をどう確立するか。ここでステーキをほうばり、ワインを一口飲むと、役員氏は「視聴率至上主義と揶揄する向きもおありだが、視聴率以外にテレビ局のレーゾンデートルはありえません。いかに企業価値をたかめるか、それが経営者の責務だと思われませんか。会社ももうすぐ上場されるとお...
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    <title>六月某日－狢と狸の違い　その1</title>
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          いつものように早めに仕事を終え、いきつけのクラブに行き、いつものように軽く汗を流し、軽くストレッチをやり、軽くサウナに入ると、いつものように外苑西通り沿いにある小さなバーに入る。「いつもの、二杯」アイリッシュモルトの水割りを二杯、柿の種をつまみながら十五分程かけて飲み、いつものように千五十円を置いて店を出ようとした時、携帯が鳴った。「今、どこ」いきなりのけたたましい大阪弁。「今、青山。久しぶりだね。あんまりご無沙汰なんで忘れられちゃったのかと思ってたよ。」「そんなアホなこと言わんといて、それより、こ...
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    <title>６月某日</title>
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          東京に帰ると又、常の日々に戻った。相変わらずの東奔西走，南船北馬と怒ったり、脅されたり，お願いしたり，貶されたりの消耗戦が日々繰り返される。軸は選択できない。増収増益、財務基盤の拡充と営業基盤の強化。付け加えるなら、研究開発力の向上なんていうのもいいかもしれない。二十四時間、歩いてる時も寝てる時も軸はこれしかない。いつの間にか気がついたら軸はこれだけになっていた。日経新聞もNHKも財務省も経団連も同友会もこの軸を全面的に賞賛し邁進する。ホリエモンはちょっとセンスがよかったから塀の向こうに行ってしまっ...
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    <title>特展酒会続話(上海）五月某日</title>
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          「昔はね、少し研究にのめりこんだ事もあったけど、今は、さっぱりで。もう、すっかり忘れてしまった。」「いや、ラオパンのことだから、本質というか、髄のところは、究めて、見切られたはずだと思いますが」　微笑みながら李君が言った。いつもの事だが李君の観察は鋭い。究めたところで前へ進むか、後ろへ下がるかは人それぞれであって、いずれも、いずれとは言いがたい。「ところで李君さっきの老子の続き、君、知っている」「いや、知りません。黒マントの先生に聞いてきましょうか」先生は禁煙であるはずのギャラリーの真ん中で悠然と紫...
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    <title>王成の個展オープニングパーティ（５月某日）</title>
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          特展酒会の会場、莫干山蓮花画房に着いたのは上海の雑踏に灯がともり始めた頃。フランス租界のゆきつけのカフェでボルドーを二杯飲んだためかメガネの度数が合ってないせいか知らぬがマロニエの街路樹の夥しい新緑が揺らいで見えた。会場には既に二三十人の先客がグラスならぬ紙コップにおもいおもいの酒を満たし談笑している。中国ワインを満たした紙コップを持ち作品を見始めると本日の主役の王氏が挨拶に来られた。年のころ四十前後のエネルギッシュなのだが眼光に温もりをたたえた画家であった。「ドイツでの個展は大成功だったそうですね...
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    <title>上海へ（５月某日）</title>
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          「王成油画作品特展開幕酒会　2006.04.29.7：00ｐｍ」の案内の記されたポストカードを上海の李君より受け取ったのは四月二十日ごろのこと。近頃、老人性躁鬱症が昂じて部屋を出るのも戻るのも、寝るのも起きるのもめんどくさい。それでも何の気まぐれからか意を決して特展酒会出席のため二十九日の上海行き午前便の機上の人となる。浦東飛行場で李君の出迎えを受ける。破顔一笑とはこの事か。「ラオパンいらっしゃい」李君の笑顔を見ると「ああ、上海に来たとの実感」李君は上海でのビジネスのパートナーで開発センターと画廊の...
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    <title>再度やちむん探し－続き（４月某日）</title>
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          壺屋を訪ねる前に軽く腹ごしらえと，国際通り公設市場の二階にあがる。ソーキそばを注文する前にせっかくなので軽く一杯古酒を薄めの水割りで頂く。これまたせっかく沖縄なので島らっきょうとゴーヤちゃんぷるをおもわず注文。そうこうする内おねえさんが古酒泡盛の小さめなボトルと水割りセットを持ち来たる。糸削りをまぶして食す島らっきょうは美味なり、塩味がほんのり効いたゴーヤは滋味なり。昼間飲む古酒は至福なり。公設市場から平和道りを抜け壺屋にいたる。沖縄で屋根に瓦が葺けるようになったのは明治になってからの事。瓦職人は葺...
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  <item rdf:about="http://tanalog.com/renkagabo/2006/04/24/1145845681001.html">
    <title>再度　やちむん探し(四月某日)</title>
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          再度の沖縄行。羽田発二十時の最終便に乗り那覇空港到着は二十三時をまわった頃。夜の空気に亜熱帯の匂いかすか。今回の目的は壺屋町の骨董店主板野氏にお目にかかる事と漆喰シーサの逸品を捜し歩く事也。板野氏は御年八十過ぎの元映画監督。古いものが好きで趣味がこうじて気がついたら骨董屋のおやじになっていたとの事。既に十数年のおつきあいで随分と良い品をわけていただいた仲なれど前回お尋ねした時、店は閉店中。隣のやちむん屋に尋ねると、週末たまに店にでるもののほとんど休業中との由。何でも夢が捨てきれず又映画を撮り始めると...
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    <title>内藤忠行先生の桜</title>
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          　「十五、六年前、桜にイカレテ、何んだかんだで、一億円近く桜に入れ込んでさあ、・・・・」先生が案内してくれたのは天王州アイルの寺田倉庫でした。巨大なエレベーターで五階にあがると、空調完備、警備万全の先生専用の十坪程のスペースがあります。中には数十枚いや百枚の大中小の段ボールケースに入った作品が床と言わず棚と言わず天井まで積み上げられておりました。　「こっちはゼブラ、あっちはアフリカ、あとは全部さ・く・ら」恐る恐る，縦横２メートル四方はあるさ・く・らを見せてもらいました。　「これ、桜ですか」　「そう、...
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