ホーム蓮の花道雑記
『寛庵にて』
「広尾の賢人」の忠告に従って論を断念して約一ヶ月がたった。
たった一ヶ月なのにいろいろあった。
いつものように「軽く軽く些事がみな予定外であった」わけだ。今、魚野川の源流、越後の山並みを見渡す寛庵で一人夏休みを取っている。否,正確にいうと一人ではなくハナと二人である。


窓からは谷川連山の山肌が至近に望まれる。

夏枯れの魚野川のせせらぎの音には既に初秋の気配が濃い。

「もう東京へなど帰らずハナとここで暮らすのもいいか」と

今朝、ハナと朝露の残る野山を歩きながら話し合った。

ハナはそれでもいいと言ってくれたが、そんな事を思いつく弱気な自分に自嘲し、昼からウイスキーを飲んでいる。