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六月某日-狢と狸の違い その2
よっちゃんもオッサンも実によく食い、飲み、しゃべり、笑った。
はなから付いて行くつもりなど無いのだが、どうも話しに入っていけない。
増収増益はあたりまで、ROEをどう高めるか、日本版SOX法を先取りして社内のリスク管理体制とコンプライアンス体制をどう確立するか。

ここでステーキをほうばり、ワインを一口飲むと、役員氏は
「視聴率至上主義と揶揄する向きもおありだが、視聴率以外にテレビ局のレーゾンデートルはありえません。いかに企業価値をたかめるか、それが経営者の責務だと思われませんか。会社ももうすぐ上場されるとお聞きしましたが」といきなり話を振ってきた。

おそらく、おそらくではあるが、上海で黒マントの先生に出会い、特展酒会の翌日から、およそ一週間にわたって、早朝の外灘で、夜のフランス租界で、老子を聞き、調息を習い、昼間、スマロの界隈を歩きながら先生に話を聞いてもらわなっかたら、おそらく・・・・・
「同感です。ぜひいろいろお教え下さい。」と応じ、気持ちの方角と密度を彼らのそれに合わせていくことが極、自然に出来たと思う。

「企業価値とおっしゃるのは、あの、時価総額至上主義のことでしょうか。」
一瞬、役員氏の眼に不快な気配がながれた。
あっちのテレビ局もこっちのテレビ局もあの時価総額至上主義の申し子たちについこの間まで恫喝されていたのだ。