ホーム蓮の花道雑記
内藤忠行先生の桜
 「十五、六年前、桜にイカレテ、何んだかんだで、一億円近く桜に入れ込んでさあ、・・・・」

先生が案内してくれたのは天王州アイルの寺田倉庫でした。巨大なエレベーターで五階にあがると、空調完備、警備万全の先生専用の十坪程のスペースがあります。中には数十枚いや百枚の大中小の段ボールケースに入った作品が床と言わず棚と言わず天井まで積み上げられておりました。


 「こっちはゼブラ、あっちはアフリカ、あとは全部さ・く・ら

恐る恐る,縦横2メートル四方はあるさ・く・らを見せてもらいました。

 「これ、桜ですか」
 「そう、さ・く・ら
 「この大きい桜、何枚位あるんですか」
 「そうねえ、40枚くらい」
 「一枚、いくら」
 「うん、○○百万ぐらい」
 「ずうっと、十年もここにあったんですか」
 「そう、ずう~っと・・・・・」

十点程、桜の作品を見せてもらい、その後黄昏時の船着場脇のバーでビールをごちそうになりました。

 「先生、売れるかもわらないし、あの大きい”さ・く・ら”一枚飾っていいですか」

先生はビールを飲み干し、微笑えむと「う~ん、でもやめとこ」

「どうして」
「あれね、湿気に弱いのよ。それに強い光も駄目だし・・・」