介護福祉学科の教員、中居先生と福島先生が国際福祉機器展に見学に行ってきましたのでその様子を書いていただきました。
世界15カ国・地域から491社・団体が参加し、ハンドメイドの自助具から最先端技術を活用した福祉車両まで約20000点もの世界の福祉機器を一堂に集めた国際展示には、初めて目に触れるものが多く、現代の最新技術には目を見張る者がありました。障害を持った一般の方々も多く見学に見えておりました。
≪食事≫
よくあるペースト食は、すべての食材が混ざり合い見た目にも食欲をそそるものではありません。今回見たものは食材ごとにペースト状にしてあり、魚は魚の形、肉は肉の形と原形を復元することで、見た目にも食欲をそそります。また白身魚は繊維質が口の中にのこることがありますが、ムース状にしてあるため口の中に残りません。試食もしましたが、とても美味しくいただけました。レトルトだが小分けになっており、温めるだけなので、手間もかからず、楽しく美味しい食事の提供ができると思います。
≪移動≫
立ち上がり補助椅子ですが、座面が勢いよくあがるので、慣れないと危険が生じる可能性があると思います。木目でデザインも良く、部屋に置いてもほかの家具との調和も良く映えると思います。
車椅子の階段昇降の介助においては最低4人は必要ですが、機器ひとつ取り付けるだけで、介護者ひとりで簡単に操作できるものもありました。外出時に階段はつきものです。他人に頼らず、行えることは意欲の向上にもつながってゆくと思います。
≪排泄≫
誰もが行う排泄は、どんなにレベルが下がっても他人に迷惑をかけず自分で行いたいものです。なかでもポータブルトイレにおいては自分で行えても片づけを行えない方がほとんどで、いつまでも排泄物が残り、臭いが気になり不快な思いをしています。
今回ののポータブルトイレはこのような難点を解決してくれるものでした。一つ目は、排泄の度に凝固剤で固め、特殊フィルムで完全密封し、可燃ごみで捨てられるというものです。排泄後ボタン一つで作動するので、簡単に処理し、臭いを防ぐことができます。凝固剤は認知症の方が万が一口にしても大丈夫のように、おからでできているので安心です。
二つ目は、バイオ菌で排泄物を分解して、水蒸気と空気にしてしまうという画期的なものでした。一つ目とは違い、バイオチップが少なくなったら補充すれば良いので、コストも低く抑えられます。
どちらもスイッチひとつで作動するので、自分で処理でき臭いもなくいつも清潔に保てる
ことから、とても有難い福祉機器のひとつといえます。
≪入浴≫
座位を保ち1人で入浴することは本来あたりまえの入浴スタイルです。施設では、普段座位がとれても大きい浴槽だと座位がとれず浮いてしまう為、寝た状態での入浴をせざるを得ないが、あるタイプは、シャワーチェアーで洗身し、そのまま個人機械浴槽に入り、1人で入浴することができます。お湯は約30秒から50秒で溜まり、1回毎新しい お湯に入れ替えるので、清潔で感染症予防になるのではないかと思いました。
日常の中でも座位保持の生活を心がけることにより、寝たままの入浴から解放され、本来の入浴スタイルが実現できると思います。
福祉機器は障害を持つ人のみならず、介助する側の負担も軽減されるように、苦痛な介護ではなく楽しい介護になるような工夫が施されているように感じました。
今回、実際見て触れて体験することで、身近に感じた福祉機器。学生にもこのような機会があればとても勉強になると思います。
投稿者 : 学校法人 光和学園 信州医療福祉専門学校