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現在、病気療養中の先生から学生へ宛てた手記.より・・
コラム Vol,3
『施設介護実習(その1)』
今回は、コラムというよりは、本校介護福祉学科のある先生から学生たちに宛てた手記(メッセージ)を紹介させて頂きます。
先生は、この学科が始まった当初より、重い病気と戦い続けています。 現在は手術も終わりましたが、検査、検査の毎日で、療養休暇をとっております。
そんな療養中の合間をみては、学校へ立ち寄って学生たちを励ますなど、僅かな時間ではありますが、ひとりひとりに声を掛けてくれています。
『手記~抜粋~』
一ヶ月入院と四ヶ月の半寝たきり療養を経験し、健康の時には理屈でしか理解できなかった二つのことを実感いたしました。
「痛い!」夜中に突然の痛みに目覚めました。 左右の肋骨が圧迫され横向きに寝ることもままならぬ状態に加え、背中からお尻にかけて何かに当たる痛みです。 調べてみてもシーツがよじれてしわになっているだけです。 しばらく寝ている間に筋肉と脂肪分が激減し、体のしわがシーツのしわに負けてしまったのです。 経験しないと判らない身体の痛みです。
「このまま、一生終わってしまうのかな」との不安と自分でできないことが多くなっていくことの悔しさが心の痛みです。
こんな時、介護してくれる人が愚痴や悩みをうなずいて聞いてくれたこと、主治医から「この病気は現状を維持できれば良しとして気長に治療しましょう」と励まされ心の痛みが和らぎました。
実習にあたり、要介護者それぞれの介護ニーズを把握し、要介護者と同じ目線で笑顔を絶やさず謙虚な気持ちで「からだとこころのケア」に気を配れる介護福祉士を目指すよう期待します。
一月末から学生達は約2週間、各施設へ施設実習に出向します。その学生たちへ宛てた手記でした。
いつもにぎやかな学生たちもこの時ばかりはしんみりとした雰囲気になり、介護ニーズに応じた"からだのケア"と共に、改めて『こころのケア』に気を配ることの大切さを実感し、要介護者に期待される介護福祉士を目指し、施設実習に臨むこととなりました。
2008.01 介護福祉学科教員 中居時子