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『ツボの秘密』
はり・きゅうで用いる道具といえば、鍼"ハリ"と、蓬"ヨモギ"から出来ている艾"モグサ"というものの2つ、そして、対象は人体のツボというものです。
針金の様な鍼と、道ばたの草から出来たものとでどうしてそんなに効くのだろうかと思うのですが、その秘密はツボにあります。 ツボは人体の皮膚表面に表れた経絡"ケイラク"の一部ですが、実は表面に現れない経絡をその背後に抱えています。
例えるならば、それは経絡という川なのです。
川には、泉のように湧き出たところ、小川のちょろちょろした流れ、深い淵、渓流の様に早い流れ、海へ注ぐ河口の様なゆったりした流れがあるように、人体の皮膚の近くを浅く流れるものと、内臓まで届く深い流れがあるのです。そうして、それらがつながっているということなのです。
つまり表面に浮かび出たツボを刺激してやれば、身体の奥深くまで届くという事なのです。
また、人体において表面には見えないところの変化というものも、その経絡の流れによりツボに現れてきます。これが東洋医学でいう「診断点と治療点が一致する」という事なのです。
はりきゅう学科 教員 永井富優子