
トップページ > 医療福祉専門学校NEWS
『臨床こぼればなし』~(1)嗄声
鍼灸院にTさんが初めてみえたのは6月。膝が曲がらないというのが主訴でしたが、ベッドに横になると「4月から声が出なくなってしまったんです。」と訴えました。かすれた声でした。
20年以上も小学校の教師をしていて、3ヵ月間も嗄声のままというのは初めてのようです。風邪の治療をしても声の変化はなかったので、ふと、腰の大腸の治療穴に灸をしたところ、熱くないというのでした。30壮もしたところ、ようやく熱が通りました。その日を境に、Tさんの声は蘇りました。次の治療日にみえたTさんの声は朗々とよく響く大きな声でした。「こんなに良く響く声だったのですね」というと、「はい」と答えてくれました。そして、お腹の治療が始まったのです。・・・・・・・・(続く)
はりきゅう学科教員 永井富優子