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2006/03/28 18:37 | 印刷

「経穴学篇」-その5-

「経穴学篇」-その5-

~『皮肉筋骨に非ざるなり』~

※ツボの呼称,「節(セツ)」-2※

『霊枢』九鍼十二原篇 「節之交,三百六十五會,知其要者,一言而終.不知其要,流散無窮.所言節者,神氣之所遊行出入也.非皮肉筋骨也.」(R1-3b-2~4)

訓読節の交り三百六十五會,其の要を知るは,一言にして終る.其の要を知らざれば,流散し窮(キワ)まり無し.言う所の節とは,神氣の遊行出入する所なり.皮肉筋骨に非(アラ)ざるなり.

意釈節の(天地との)交わり,(一年の日数に対応する)365の(経絡と孫絡の)会とは,分かってみれば要点は(後述の)一言に尽きます.それを知ら無ければ,義は流れ論は散り,どこまでも意を尽くせ無いのです.「節」と言うものは「神氣の遊行出入する所」です.皮膚や筋肉や骨(などの肉体そのもの)では有りません.

 では『九鍼十二原』篇からの引用⑥を説明します。
 経穴に関する説明は『素問』皮部論篇に皮膚の反応、『霊枢』経筋篇に筋肉の変化、『霊枢』骨度篇には骨度法(骨格を基準にした取穴法)など多くの記載が有ります。ですから、「皮肉筋骨に非ざるなり」では、同じ『内経』の文章なのに一見矛盾する様にも思えます。
 この『九鍼十二原』篇の文では、本質は「神気の遊行出入する所」だと言い切って居ますね。これは「神気」の状態が一番の大元だと断言し、その影響が後から「皮膚や筋肉など」にも及んで副次的な反応が現れるので有って、全くの無関係と云うのでは無いと考えれば筋が通ります。
 骨度法についても、経穴が相対的にその近辺に出現する事の多い「大体の目安となる場所」ぐらいに思って、臨床的には指頭感覚などで微調整しながら生体反応(あるいは気)を観て、正確に把握して行く可きです。教科書の説明「何の病気ならどこどこから何寸の所~云々」に従って刺鍼または施灸すれば必ず効くと言う様な絶対的基準では有りません。


次回に続きます。では・・・・・

                      文 はりきゅう学科専任講師 山口秀敏

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