新年を迎えて・・・・ | Home | 新年明けましておめでとうございます。
2006/01/01 4:08 | 印刷

「ツボってなに?」

あけましておめでとうございます。今年もご覧頂き宜しくお付き合い下さる様、お願い致します。
 新年早々の当コラムも新たな気持ちで、一般の閲覧者のみならず、本学院の在学生に対しても(講義で言い尽くせなかったこと等の)メッセージ伝達の場として活用していきたいと思います。

主題:「経穴学」入門篇-その1-

 今年のコラム初めとして『経絡経穴学』篇よりはじめる事とします。
読者の皆様も周知のことと思いますが、鍼(はり)や灸をして「効果を表す治療点(体表上の特定部位)」のことを、「ツボ(穴)」又は、「経穴(ケイケツ)」といいますね。
現在では、ツボは一般に普通な言い方、経穴は専門的な言葉として概ね定着しているようです。
 ここでまず、認識を深めていくために、鍼灸の原典である『黄帝内経(こうていないけい)』〔たとえて言えば、「キリスト教」での「聖書(バイブル)」に相当する漢方医学の古典で、『素問(そもん)』と『霊枢(れいすう)』の二書構成になっている〕より、それについての記述を挙げて(もちろん原文は漢字のみの所謂「漢文」です。後に意味解釈も加え)説明いたします。
一見、面倒に感じたとしても原文にも取り組んで、本来の原義から確実に学んでいくことが「上達への捷径(しょうけい)」なのです。(以後の解説理解の為にも引用文には目を通してください)


*ツボの呼称と定義*
①「穴」・『素問』気穴論篇「凡三百六十五穴、鍼之所由行也」(S15-9b-3)
訓読:「凡(オヨ)そ三百六十五の穴は、鍼の由(ヨ)って行う所なり」
意釈:全部で三百六十五の数があるとされる「穴(ケツ)」とは、それに基づいて鍼を行うところなのです。

②「氣穴」・『気穴論』「氣穴之處、游鍼之居」(S15-9b-4)
訓読:「気穴の処、鍼を游(アソ)ばす居」
意釈:「気穴」の処(ところ/場所の意)は、鍼を游(=遊、定着せずに揺れ動かす意)ばす居(ところ/=処)です。

③「穴曾」『気穴論』「孫絡三百六十五穴曾、亦以應一歳」(S15-9b-6)
訓読:「孫絡の三百六十五の穴会、亦た以(モ)って一歳に応ず」
意釈:孫絡の365の「穴会(ケツエ)」は、また一年の日数に対応する理由で365なのです。

三つとも読みましたか?
同じ『素問』の気穴論篇なのに色々な言い方が出ている事に気付いて頂けたでしょうか。
(気付かなかった方はもう一度読み直してくださいね。)

 では、今週はここまでにして、次回はニュアンスの解説から始める事と致します。


             文 はりきゅう学科 専任講師 山口秀敏

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